創業時からお世話になっている企業様へインタビュー。
弊社の出会いから印象を語っていただきました!

若林様の写真

(若杉邦彦さん、若杉晴美さん)

複数のECサイトを運営し、サプリメントや健康グッズの販売をしている株式会社若杉エンタープライズの代表取締役・若杉邦彦さんに、サプリメントのネット販売をはじめたきっかけやオリジナルサプリメントを取り扱う理由などを詳しく伺いしました。

株式会社若杉エンタープライズ

〒500-8376 岐阜県岐阜市富沢町38-8
http://wakasugi.jp/

1.ヤフオクでの不用品販売がスタート


本日はよろしくお願いします。
ネットショップでのサプリメント等の販売をはじめたのはいつ頃ですか?

本格的にサプリメントや健康グッズの販売をはじめたのは、楽天市場に出店した2011年の3月ですね。そのころはまだ個人事業でしたが、おかげさまで2014年に法人化することができました。


楽天ショップをオープンする前から販売をしていたのですか?

2009年頃からヤフオクをしていました。当時のヤフオクは個人だけじゃなくて企業も出店していて盛り上がっていたころです。ですからサプリメントも結構売れたのですよ。


最初からサプリメントを売ろうと思っていたんですか?

僕は元々縫製関係の仕事をしていました。それで趣味でヤフオク(Yahoo! オークション)をはじめたのです。
昔の岐阜は繊維の街として栄えていて、縫製業の人が多かったんです。岐阜では一着の服を分業でそれぞれを専門の人が手掛けていて、僕は『芯はり』を専門にしていました。※『芯はり』とは生地に張りを持たせたりシルエットを美しさを保ったりするための加工です。
ですが2000年頃から繊維業界が冷え込んで仕事も減ってきました。そんなときにはじめたのがヤフオクです。
最初は商品を仕入れるなんて考えていなくて、家にあった不用品のゲームなどを売っていました。だから押し入れの中がキレイに片付きましたよ。


商品を仕入販売するようになったきっかけはなんですか?

「こんなものが売れるのかな?」と思いながらヤフオクに出品していたのですけど、結構売れたんですよね。売れていくと、家の中に売るためのものがなくなるでしょう?それで、何かを仕入れて販売してみようと思ったのです。

2.縫製業からサプリメント販売に転身

仕入販売をはじめたときからサプリメントを販売していたのですか?

最初はコレというものを決めていなくて、安く仕入れて安く販売できるものを探していました。だから、色々なものを売っていましたよ。
そうして仕入れる商品を探しているときにパソデさんに出会いました。当時、パソデさんで『わけあり品』のサプリメントを扱っていたのです。その『わけあり品』というのが僕には響いた。
テレビ通販用に商品を用意したけれど企画倒れになった商品だと言っていました。
当時はパソデさんも創業して間もない頃だったので、色々な取り組みをされていたみたいです。
その『わけあり品』のサプリメントを仕入れてヤフオクに出品したら価格が安かったからか、かなり売れた。


長く繊維業界で働いていたのに衣料品を扱おうと思わなかったんですか?

まったく思いませんでした。
ネット販売はネット販売に適した商材があると思います。衣料品はネット販売に向いていないと思いました。。
長く繊維業界にいたので、衣料品はちょっとした傷やほつれがクレームになることはわかっていました。どれだけ検品してもそう言うものは出てしまいます。
もちろん、ネットで衣料品を販売しているショップはありますけど、僕は個人で仕入から販売、クレーム対応までやるのは無理だと思いました。
だから、ヤフオクでもネット販売に適した商材を探して販売していました。


様々な商品を取り扱う中で、サプリメントや健康グッズの販売の専門店にしたのはどうしてですか?

ネットで販売していると、予想外の注文でまれに在庫切れを起こすことがあります。しかし、そういう場合でも迅速に対応していただけ納期が早いところが助かります。
また、当社のお客様から色々な質問が多々ありますが、当社も曖昧な回答をしたくないので、専門知識が豊富なパソデさんによく質問を投げかけます。それに対し、毎回、迅速に丁寧な回答を頂け、当社のお客様にも素早く返答が出来るため満足いただけております。どんな情報でも隠さずきっちりと教えていただけるところが良いです。

パソデを利用するようになって、貴社はどのように変わりましたか?

ヤフオクでの販売を続けている間に、自然とそうなっていった感じでしょうか。
このストレス社会の中で、「体を良い状態に保ちたい」とか「快適に暮らしたい」とか「いいパフォーマンスができるようにしたい」とかそういった気持ちは誰もが持っていると思うのです。
そういう気持ちをサポートしたいというテーマが自然に固まっていきました。

3.他にない自社だけのオリジナル商品で差別化


楽天ショップを出店してからの売れ行きはいかがでしたか?

楽天はヤフオクと商品ページの作り方も違います。だけど売れるかわからないのにプロにお金を払って制作を依頼することもできなかった。僕が素人のガタガタの商品ページを作りました。
だからそんなに簡単に売れないだろうなと思っていました。
ところが出店した初月で50万円ほど売れたのですよ。正直、かなりびっくりしました。
楽天に出店して半年くらい経って、『芯はり』の仕事は廃業して、ネットショップ専業になりました。
それから少しずつ品揃えを増やして行って、売上も伸びてきたので楽天に出店してから2年後にはYahoo! ショッピングにも出店して、今はAmazonにも出店しています。
2018年には、楽天でお客様からの評価が高いショップに送られる『月間優良ショップ』にえらばれるまでになりました。


楽天に出店した当初は既製品のサプリメントの販売をしていたんですか?

ヤフオクのときはほとんどが既製品でしたが、楽天に出店してからはOEMやオリジナルに移行していきました。
※ここでのOEMは=中身は同じでパッケージを変える形態。


OEMやオリジナルのサプリメントに移行したのはなぜですか?

競合と同じ商品を扱っていると、売値が安過ぎるのでは?と注意されたり、価格競争になったりします。
そんなとき青柳さん(株式会社パソデ)から、「自分の値段で売りたいなら、自分の商品を売った方が良いのでないでしょうか?」とOEMを提案してくれたのです。
それで他との直接的な競争がないOEMやオリジナルを増やしていきました。


OEMやオリジナルの商品を作るのはハードルが高いのではありませんか?

パソデさんに関していえば、ハードルはそれほど高くないと思います。
小ロットで仕入れることができるので投資額も抑えられます。
僕は臆病なので、今でも一度にそんなにたくさんの発注はしませんよ。
当社には500円サプリシリーズがありますが、そうした小さな袋の商品も作ってもらえます。今は20種類ほど扱っていますが、少しずつラインナップを増やしていったのです。
このサプリメントを500円で販売できる商品にしたい、ということができるのもOEMだからだと思います。

4.OEMのサプリメントで競争から離脱


500円サプリシリーズを作ろうと思ったきっかけはなんですか?

500円のプラセンタがヒットしたからです。
500円という手頃な価格が良かったのかなと思って、1種類、2種類と売れ行きを見ながら500円商品を増やしてみました。
そうしたらとても評判が良かったので、500円サプリシリーズにしてラインナップを充実させていきました。
売れ行きを確認しながら投入する商品を選んだり変えたりできる柔軟さも小ロット対応が可能なOEMだからですよね。
既製品ではこうした企画を立てること自体が難しいですからね。


OEMではなくオリジナル商品も作る理由はなんですか?

他には絶対ない当社だけの商品を置くことで差別化ができることですね。
それに自分がイメージしたサプリメントを作って、それがヒットすると本当にうれしいですよ。
『本気スイッチ』というオリジナルサプリメントがあるのですが、これが大ヒットしたんです。このサプリメントには「ロディオラ・ロゼア」という成分が入っています。商品を作ったときには、まだほとんど知られていない成分でした。
それがある日YouTubeでこの成分が紹介されたことをきっかけに大ヒットしました。
『朝までドドンパ』というオリジナルサプリメントもヒット商品ですが、「マカ」という成分の他に「赤マムシ」や「サソリ」などの成分を入れています。
青柳さんとこのサプリメントの打ち合わせをしているとき、「元気がでるような黄色の錠剤にしたい」と伝えたら「それならウコンを入れてウコンの黄色を出しましょう」と提案してもらえました。
そうしてお客様にお届けしたい成分を考えたり、わかりやすくてインパクトのある商品名を考えたりと、すべてを自分で企画して作り上げていけるのは楽しいですよ。


OEMやオリジナルは納期が長くなって調整が大変ではありませんか?

うちの場合、余裕をもって納品まで2カ月見て発注をしているのでとくに大変ということはありませんね。
ただ、予想以上の売れ行きで急いで仕入れたいときには急いでもらうこともあります。
パソデさんにある在庫の状況などにもよると思いますが、通常でも1ヶ月もかからず納品してもらえるのじゃないかと思いますよ。
失礼な言い方かもしれないですが、パソデさんは大きな会社ではないので、その分フットワークが軽くて、臨機応変な対応をしてもらえるのです。
ただ、あんまり無理を言いたくないので、できるだけ余裕をもって発注するようにしていますけどね。

5.大ヒットするオリジナルサプリを生み出したい


サイトには『サプリメント管理士』という資格が記載されていますが、サプリメントを売るために必要なのですか?

販売をするために絶対に必要なものというわけではありません。
青柳さんがこの資格を持っていたので、それを参考にして取得しました。
やはりこうした資格を持っていた方が客様も安心してお買い物いただけるかなと思ったのです。


サプリメントの販売をするために必要な知識はありますか?

やはり自分が売る商品のことは知っておく必要はあると思います。サプリメントのこともそうですし、薬事法のことも勉強しなくてはいけないと思います。
ですが僕も最初はすごく詳しかったわけではないですからね。自分が取り扱う商品から徐々に知識を増やしていくと良いのではないでしょうか。
それに青柳さんもサプリメントや成分はもちろん、薬事法の知識も持っているので、困ったことなどがあれば相談にのってくれますよ。


サプリメントの販売にあたってパソデから情報を得ることはありますか?

パソデさんには色々な取引先があるので、最近はどの成分が人気だとか、こんなんが売れる傾向にあるというような情報を教えてもらうことがあります。
この間は、Amazonではこういった商品がよく売れているらしいという話を教えてもらいました。
青柳さんのところには色々な情報が集まるので、そういったアドバイスももらえますよ。


最後に今後の目標をおしえてください。

大ヒットするオリジナル商品を生み出したいですね。
すでに多くの人に知られていて、大手メーカーが手掛けているようなものではとても太刀打ちできません。
『本気スイッチ』の「ロディオラ・ロゼア」のように、まだ知られていないけれどインフルエンサーが目を付けて紹介したくなるような、本当のオリジナルサプリメントを発信したいと思っています。
そのために、日々アンテナを磨いて、アンテナを広げて色々な情報を収集するようにしています。

若杉様お忙しい中本当にありがとうございました。

取材日時 2019年8月
取材:カスタマワイズ 悠木まこと